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栴 檀


 

 

緑々した樹木の真ん中に、小豆色、薄紫色の小さな花が固まって咲いています。

よく見ないと、花が咲いているのが、気づかないかもしれません。

 

早速調べて見ると、栴檀(センダン)という樹木の花でした。

樹皮は生薬の苦楝皮(くれんぴ)として、樹木は、家具として、葉は除虫効果があり、果実は苦楝子(くれんし)しとて、使われているようです。

 ※参考:Wikipedia<センダン>

 

もう少し、調べて見ると、栴檀の古名は、アフチと言われていました。

アフチは、『淡い藤』からきているようです。

樗色(おうち(=アフチ)いろ)と言う、色があります。

栴檀の花の色のことです。

※参考:木のぬくもり森のぬくもり

 

       樗色
       樗色

 

 

枕草子に、

『木のさまにくげなれど楝(アフチ)の花いとおかし。かれがれにさまことに咲きて、必ず五月五日にあふもをかし。』

とあります。

 

“木の様は不格好ではあるが、栴檀の花はとても趣きがある。枯れそうなように咲いて、必ず五月五日にあうのも面白い。”

とのような・・・。(^-^)

 

清少納言も同じく、栴檀の花を観賞し、思いを枕草子に書き綴っていたのかと思うと、感慨深い気がします。

 

 


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