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旧豊田佐助邸


 

 

そして、名古屋市市政資料館の次は、旧豊田佐助邸へ・・・・。

名古屋市市政資料館より、10分ぐらい歩いた場所にあります。

 

いままで、名古屋にご縁がなく、名古屋情報に欠けることがあり、知らなかったのですが、旧豊田佐助邸は、あのトヨタの創始者、豊田佐吉さんの弟さんのご自宅でした。

豊田邸は大正12年に建てられた、和洋折衷の木造建物になっています。

こちらも、名古屋市市政資料館と同じく、今から96年前に建てられたものです。

丁寧に造られているので、96年前に造られた建物に感じません。

 

 

 

 

 

 

玄関前はタイル張り。

タイルの張り方もおしゃれですね。

タイルそのものも、96年もたったタイルとは思えません。

 

 

 

 

 

 

玄関を入っていくと、シーンとしています。

『入ってもいいのかな?』と、おそるおそる入っていくと、ガイドボランティアの方がいらっしゃっていて、隈なく豊田邸のお話を聞かせて頂きました。

残念ですが、ガイドボランティアのお名前をおうかがいするのは、忘れてしまいましたが、いろいろとお話を聞かせていただいて、本当にありがとうございました。

 

玄関の縁甲床は、長さが一枚物だそうです。

木材の名前は聞き忘れたのですが、この長さでゆがみもなく凛とした木材は、今の時代揃えるのはむずがしいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

1階洋室の天井です。

洋風装飾天井と、かわいいシャンデリアが印象です。

なにか天井に穴が開いているところがあるようです。

よく見てみると・・・。

 

 

 

 

 

 

鶴の形にくり抜いてあります。

 

 

 

 

 

 

 

説明している写真がありました。

この鶴を型取った穴は、天井換気口でした!

そして鶴のマークは、【とよだ】のマーク!

鶴・亀・止・与・多を、入れ込んだ、おめでたいマークのようです。

げんを担いているようです。

 

 

 

 

 

 

廊下には、ガス灯が付いていました。

室内にガス灯があるのを見たのは初めてです。

大正時代は、室内のガス灯は、当たり前にあったのでしょうか。

模様の入った、取り付け部分もオシャレなガス灯です。

灯りの入った、ガス灯も見て見たかったですね。

どのような、灯りをともすのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

廊下と縁側の隅の縁甲板の組み方もいいですね。

 

 

 

 

 

 

1階の縁側から見た障子。

中心部分の障子が内側から開き、外を見ることができる猫間(ねこま)障子とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

和室内側から見た猫間障子です。

障子から見た光は、とても柔らかい光になっています。 

 

 

 

 

 

 

2階には、文様が入った簾戸(すど)が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

和室側から見ると、こんな感じに見えます。

柔らかい風が和室の中にも入ってくるようです。 

 

 

 

 

 

 

簾戸の上にも、デザインされた模様の欄間障子がありました。

 

 

 

 

 

 

襖の絵柄が、部屋ごとに違い、ボランティアガイドさんのお話を聞きながら、感銘するお話ばかりです。

 

 

 

 

 

 

襖の中にも【とよだ】のマークが・・・。(^-^)

 

 

 

 

 

 

 

最後に、豊田邸の裏庭には、立派な蔵がありました。

なんだか、カッコよい蔵でもあります。

ただ、奥に見えるマンションがちょっと残念な気がしますが・・・。

 

 

ボランティアガイドさんとの会話は、とても楽しい時間になりました。

ボランティアガイドさんによると豊田邸の隣の旧春田鉄次郎邸のお庭が素敵とのこと。

時間がなかったので、行けなかったのですが、次回名古屋に行くことがあれば、かならず訪れたい場所になりました。

 

 

 

おまけです。 

 

 

 

豊田邸の庭の木に『きのこが生えているのよ!』と、ボランティアガイドさんのお言葉で撮らせていただいた写真です。

『こんなところに・・・。(´艸`*) 』と、たわいないけれど、なんだか微笑んでしまう、1枚になりました。

 

 

 


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